10月1日まで出光美術館で開催されている、風神雷神図屏風展に行きました。
宗達・光琳・抱一の琳派三巨匠の同図柄が一同に会す美術展とあって、多くの愛好家で賑わっておりました。
個人的には唯一国宝である俵屋宗達のそれが、なんともいえぬ渋さがあり色の褪せ具合が目に心地よく、しばし釘づけになりました。「琳派芸術の継承と創造」とパンフのサブタイトルにあり、同図柄を描いても三者三様の解釈で微妙な違いがある事に大変興味を持ちました。
例えば、物作りも同じ事が言えると思います。
転落防止柵のワイヤー手摺においても各社の解釈により使い勝手や意匠の違いが当然あり、その競争においては如何に製品の特長をアピールできるか又コストパフォーマンスが優れているか等の企画力や営業力により採用不採用が決まるケースがあります。
ワイヤーという素材の特性を生かしながら、より使いやすい製品を企画制作し、市場に提案する仕事に従事できるメーカーとしての幸せを感じ、会場を後にしました。