先日まで東京国立博物館の平成館で開催されていた、「対決 巨匠たちの日本美術」を鑑賞に行ってきました。
日本美術の傑作を生み出した、芸術家たちの作品を2人ずつ組み合わせ、比較し対決させる形で紹介するナイスな企画です。
国宝10余件、重要文化財約40件を含む計100余件の名品が会期中一部作品の展示替を含め一堂に会す、魅力的な展示会でした。
やはり圧巻だったのは、会期後半の1週間のみ展示された「風神雷神」対決でしょうか。俵屋宗達と尾形光琳の風神雷神屏風です。
向かって左側に宗達、右側に光琳が展示されていました。
以前にも2作品を鑑賞したことはありましたが、二対一緒に比較鑑賞したのは初めてです。
私的には、国宝でもあり元図でもある、宗達に軍配をあげます。
各作品の感想を述べると興味がない方が最後までお読みいただけないので、かいつまんでの私見ですが、初めて現物を鑑賞した若冲と蕭白には衝撃を受けました。
構図といい、色使いといい独自の表現力があり、明らかに若冲であり蕭白でありました。
巨匠たち12組の「対決」は、充分に見ごたえが有り時間を忘れて見入ってしまいました。
我が家から上野の博物館、美術館は、散歩コースです。
遠方からはるばるこの「対決」を見る為に来られた方たちには申し訳有りませでしたが、私は、巨匠たちの対決の残像を目に焼き付けたまま、散歩しながら我が家に戻り、余韻を肴にモルトで一杯・・・。
美術好きにはたまらない時間でした。 満足、満足。