私の住んでいる浅草の【浅草寺】本堂が現在大規模な外部改修工事を行っております。【浅草寺】は、日本を代表する観光名所の一つであり参拝客は、年間3,000万人にのぼり年間を通じにぎわっております。
請け負った建設会社は、参道をふさがず、【浅草寺】が参拝者の受け入れを中止せずに施工するのが条件だったようです。
改修工事は、建物の耐震化に伴い屋根瓦を現在の粘土焼成本瓦を撤去して軽量なチタン製の瓦屋根にする事のようです。改修の為、本堂の屋根全体を「素屋根」で覆う大工事です。
「素屋根」の架設にあたって、通常の工事では参道を閉鎖しないと参拝客の安全が確保できなくなるので、今回は屋根材をスライドさせながら必要な場所に移動させるスライド工法が取られたようです。
このおかげで、本堂の参拝は滞る事もなく先日の「ほおずき市」も無事に行われました。
「素屋根」の面積は4000平米とか。2010年12月に完了予定なので来年の「三社祭」も現在の姿のままです。
瓦の総数は、なんと73000枚! 総重量は、約900トンですが、今回の改修でチタン製にする事により200トンに軽量化できるようです。完成時は、屋根全体の風合いを損なわぬ配慮もされるようで、今から竣工が待たれます。
1945年の東京大空襲で国宝だった当時の本堂は焼失し再建されてから約50年。当時と同じ建設会社が請け負います。
総工費17億円 工事会社は「清水建設」です。