No.384 久しぶりの奈良お寺巡り。

 

九月に入り猛暑は、ひと段落しそうな天候ですが台風の接近でまだまだ天候不順な日々が続いていますが皆様は如何にお過ごしですか。

そんな折、東京を離れて久しぶりに「奈良」に行ってきました。

 

 

京都が海外からの観光客であふれているようなので京都は避けて一路「奈良」へ。

奈良へは何度もお寺巡りをしていますが今回はまだ訪問したことがない「室生寺」と「長谷寺」が目的の寺巡りです。

 

 

初日に目的の両寺へですが、結論として両寺とも石段の多さに圧倒され、翌日は筋肉痛と相成りました。

女人高野「室生寺」は、山門から「金堂」「本堂」そして「五重塔」まですべて国宝で、「金堂」の内陣には「釈迦如来立像」を中心に国宝・重文の仏像が並び圧倒されました。

 

 

「五重塔」は、屋外に建つ五重塔としては最小のものであり平成10年の台風で大きな損傷を受けましたが、平成12年に修復、落慶したそうです。

問題は、その奥にある原生林に囲まれた胸突きの石段を上った「奥の院」までの急な階段です。

しかし今回の奈良お寺巡りでは一番印象に残ったのがこの石段でした。

 

 

「長谷寺」は、総門である「仁王門」を通り「本堂」までの399段ある上中下の三廊の「登廊」の石段が有名です。

大変SNS映えする登廊で誰もいないタイミングで記念写真を撮るのが難しい場所でしたが、それほどの混雑もなくOKでした。

 

 

室生寺と長谷寺の観音菩薩立像は、現在東京の国立博物館で開催されている「奈良大和四寺のみほとけ」展でお会いすることになりました。

 

 

今回は、斑鳩の里の三塔も訪問してきました。

 

 

「法隆寺」の五重塔は幾度も見ていたのですが、残りの二塔は訪ねたことがないのでこの際ぜひと思い急遽計画に入れました。

 

 

中宮寺では世界の三大微笑像と呼ばれている国宝の「如意輪観世音菩薩」に心洗われた後、少し離れた場所にある「法輪寺」と「法起寺」の二塔を訪ねました。

 

 

三井寺とも呼ばれている「法輪寺」にある三重塔は、国宝でしたが落雷により焼失し国宝解除となり再建を目指しようやく昭和50年に再建されたそうです。

 

 

又それから熱波の道を歩くこと数十分ようやく「法起寺」にたどり着きました。

 

 

国宝の三重塔は現存する我が国最古の三重塔だそうですが、来訪者もまばらで大変さびしいお寺でした。

寺の裏手にある建物の補修はされずに今にも朽ち果てそうでわびしさが残るお寺でした。

 

 

 

最後に「興福寺」にも寄ったのですが、人の多さがかえって「法輪寺」と「法起寺」の寂しさを思い起こされて色々考えさせられる奈良寺巡りでした。

 

 

奈良での定宿の「奈良ホテル」は、木造本館が耐震補強工事の為今回は新館泊まりで設備は本館よりは近代的で快適に過ごせました。

フロントロビーにある「上村松園」の「花嫁」にも再開できました。