No.440 「男体山」登山と「人間国宝」の友。

 

十月に入り毎朝の観音様境内の木々もすっかり秋模様となり、我が家お馴染みの「日光・上高地」からも紅葉の便りが届いています。

 

秋の紅葉の季節に登山をしようと思いながら果たせずにいましたが、今年は毎年四季折々にお邪魔している「日光」の戦場ヶ原や小田代ヶ原から見上げている「男体山」に初めて登山することにしました。

 

昨年から少しずつ始めている登山です。

 

ジムで鍛えている体力が登山ではあまり通じないことを実感していますが、日本百名山の「日光男体山(2484m)」にはいつかチャレンジしたいと思っていました。

 

今回もかみさんとふたりでの登山計画です。

 

「日光二荒山神社」の男体山頂奥宮へ入山料を払いお守りを受け取って、登拝口からいよいよ登山開始です。

 

いきなりの階段を経て登山口一合目から本格的な登山が始まります。

 

いつも戦場ヶ原から望む「男体山」は、まさに登りのお山です。

 

中禅寺湖が海抜1269mですので登りは、およそ1200mです。

 

登山開始からひたすら山道を登ります、もともと修行のお山ですから厳しい山道が山頂迄ずっと続きます。

 

四合目あたりで徐々に右足の腿あたりが攣り始めました。

 

以前登山した尾瀬の「燧ケ岳」でも同じようになりましたが今回はどうにもならず、残念ながら登山を途中断念することにしました。

 

相談の結果、かみさん一人で山頂まで行くことに。

 

山頂付近では大変風が強く足も弱ってきて彼女にとっては、かなり厳しい登山となりその結果、通常往復6~7時間の登山が約9時間近くかかりましたが、それでも夕方5時過ぎに無事に戻ってこれホッといたしました。

 

かみさんのガッツには毎度脱帽するばかりです。

 

 

 

とても嬉しい知らせがありました。

 

中高の同級生の小川君(中村歌六)が「人間国宝」に認定され、そのお祝いを同期の店「築地宮川本店」で同級生が集まり祝宴を開くことになりました。

 

歌舞伎役者の家に生まれた彼は、中高で我々が放課後にクラブ活動をしていた時でもお迎えが来てお稽古に通っていました。

 

屋号は播磨屋、現在「五代目中村歌六」で歌舞伎脇役としての人間国宝の認定です。

 

彼はスーパースターでなく「脇を固める役者」ですが見る人が見れば彼の「脇の締め」あっての歌舞伎なのですね。

 

後継者にも恵まれ、長男は彼が中高の頃に名乗っていた「米吉」です。

 

この年になり友人が各方面におりますが、「人間国宝」の友達はさすがにいません、コツコツの積み重ねの大切さが身に沁みました。