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毎年今頃は、秋の紅葉を満喫すべくあちらこちらの名所に行くことが多かったのですが、今年は近場で紅葉と芸術を楽しんでおります。
重要文化財に指定されている「旧岩崎邸庭園」内にある文化庁国立近現代建築資料館で展示されていた「ル・コルビュジエ×日本」~国立西洋美術館を建てた3人の弟子を中心に~を拝見に行って来ました。
時に風が吹く庭園としての旧岩崎邸は、数回お邪魔していますが、今回は、この展示会を見に行くだけの訪問です。
近代建築を代表する「前川國男・坂倉順三・吉阪隆正」の三巨匠とコルビュジエによる国立西洋美術館の建築までについての展示内容は大変興味深いものでした。
早く世界遺産に認定されると良いのですが。
また最近何かと話題になっている目白台にある「永青文庫」で開催されている「春画展」にも足を運んでみました。
以前イギリスの大英博物館で開催され大変反響が多かったそうですが、日本での開催場所がなかなか決まらず、ようやく元総理の細川護煕氏の尽力で永青文庫での開催にこぎつけたようです。
内容は、江戸時代を通じて制作された歌麿や北斎などの浮世絵の大家たちをはじめ狩野派などの浮世絵春画の名品が鑑賞出来ました。
おおらかな作品が多数展示され世界が驚嘆した“春画って凄い”を発見出来ました?
それにしても七割方女性とは驚きでした・・・。
また以前から一度行きたいと思っていて2001年に開館した、旧白洲邸の「武相荘」にも行くことが出来ました。
吉田茂のブレーンでもあり一流の会社経営者でもあった白洲次郎と文学や骨董の世界で著名な白洲正子が60年近くも住んだ住まいが「武相荘」です。
武相荘とは、武蔵と相模の境にあるこの地に因んでまた、次郎独特の一捻りしたいという気持ちから無愛想をかけて名づけたようです。
茅葺き屋根の家は外観も内部もほとんど当時のままのようでしたが、周辺の環境は大きく様変わりしていて、今ではなんとすぐそばにはユニクロの店舗があり時代を感じました。
納屋の二階にバー&ギャラリーが有りここで写真をパチリ、彼が好んだスコッチウイスキー(マッカランとブラックボトル等)がちょこんと置いてあるバックバーでの記念写真でした。
それにしても次郎さんのダンディーぶりには憧れますね~。
「葬式無用、戒名不用」まさに自分の信条を貫いた83年でした。
秋も深まりあちらこちらで紅葉風景が紹介されています。
そんな折、酒が弱いのにウイスキー好きの私に、またとないニュースが届きました。
2011年11月6日に閉鎖された「メルシャン軽井沢蒸留所」が一日のみ時間限定で最後の一般公開をするとの知らせを懇意にしていた酒屋さんから有りました。
「ウイスキー軽井沢」は、仕込み水の硬度が良くてウイスキーには最高な水を使用していました。
ちなみに現在このウイスキーは、オークションでは大変な高値で取引されています。
(閉鎖蒸留所のウイスキーは、みな高値ですが。)
紅葉目当てでなく、ただ最後の軽井沢蒸留所をこの目で見たくて軽井沢まで駆けつけました。
写真等で閉鎖後の蒸留所の惨状は知っていました。
キリンビールが買収後、特に活用されることなく樽詰めされたウイスキーも設備も転売したようで、ウイスキー愛好家にとっては大変残念な事態でした。
個人的には、敷地内にあった美術館に開館時に弊社のハンガーを納入したこともありダブルに残念でした。
記念に蒸留設備のポットスチル・マッシュタン・ウオッシュバック等を背景に以前訪問した際に購入し、今となっては貴重な蒸留所特製のポケットボトルを手に記念写真を撮りまくりました。
これらの製造設備も近々に取り外され改修後の敷地は、御代田町役場が移転する計画のようです。
思い出の「メルシャン軽井沢蒸留所」をしっかり目に焼き付けてきました。
帰りに以前訪問して印象に残っていた「軽井沢千住博美術館」に立ち寄ってきました。
丁度~ドーハ・アートプロジェクト~の黄金の水展が公開されていました。
案内書によれば、この展示会は、千住 博さんの代表作である「ウオーターフォール」をはじめ展示作品は、作家自らが選んだもので、作品の配置も作家の意志の元、美術館の空間と調和した展示だそうです。
中々見ごたえのある展示会でした。
それにしてもこの美術館には大変気持ち良い空間が有ります。
建築家の西沢立衛さんに空間のコンセプトとして「地下宮殿」を提案した千住 博さんのイメージ通りの美術館です。
もし軽井沢に行かれることが有れば、ぜひお立ち寄りください。
施設内には、美味しいパン屋さんも有りますよ。